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エコリンクス、保守点検サービス開始

故障原因を特定

太陽光発電の人材教育を手掛けるエコリンクス(京都市上京区、戸田隆社長)は、今春より太陽光発電所の監視・保守点検サービスを開始した。すでに出力10kWから最大2MW規模の複数の発電所へサービスを提供するなど実績を積んでいる。

同社は日本テレネットの100%子会社。太陽光発電の人材育成を目的に2010年4月に設立された。京都エコエネルギー学院を立ち上げ、太陽光の販売・施工に関する独自の研修を開講。メーカーや太陽光発電協会から研修を受託する場合もあり、13年7月末までに延べ1800人の育成に関わったという。

12年秋からは、産業用太陽光の設計や調達に関するサポート事業に加え、日本テレネットが提供している太陽光に関するコールセンター業務も請け負う。そして、13年春から新たに太陽光発電所の監視・保守点検サービスを担うパワーメンテナンス事業をスタートさせた。

清水昭彦教育事業マネージャーは、「メンテナンスは必須であると日ごろ提唱しているため、我々でスキームをつくろうというのがきっかけ。故障の報告に対してどう対応すればよいか分からないという声を聞き、まず一次対応まで行なうスキームを構築した」と話す。

同社の監視・保守点検サービスは、発電監視センターで常時監視するほか、不具合が発生した場合は現地に駆け付け、故障原因を特定する。その他、各種点検も実施していく。

サービスチャンネル開発室の白岩紀人室長は、「現地に向かう人材は、学院の卒業生のネットワークも活用する。保守・メンテ研修を受けた専門知識のあるスタッフが測定器などを使い、一次対応を担当する」と述べる。

遠隔監視システムの種類はユーザーの要望に合わせるのが一般的だが、「最低でもパワーコンディショナの信号は取ってほしい」(清水マネージャー)という。

白岩室長は、「7月現在で10kWから最大2MWクラスまで複数案件にサービスを提供している。トータルパッケージではなく、発電監視だけといった案件も引き受ける」としている。

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