内外電機、昇圧キュービクルの需要急増
内外電機(大阪府東大阪市、丹羽一郎社長)は全量売電の開始により、昇圧キュービクルや接続箱といった太陽光関連機器の出荷量を伸ばしている。
同社は、太陽光関連機器として、昇圧キュービクルや接続箱、直流集電箱、パワーコンディショナ収納盤などをラインナップ。接続箱は、従来タイプのダイオード式のほか、電力損失を削減したソーラーリレー式や平置きできる折板屋根用も揃えている。
特に需要が伸びたのは、発電した電力を逆潮流させる高圧連系用昇圧キュービクル。12年度のキュービクル全体の生産量のうち、太陽光発電向けが10~20%程度を占めるまでに成長を遂げた。
その昇圧キュービクルは昨秋より出荷が本格化。受注量が急増し、部品不足も発生した影響で、年末から年度末にかけては納期遅れも生じたという。
企画開発本部事業開発部の猪木雅人担当部長は、「今も若干の納期の遅れは残っているが、まだ年度内に出荷できる余裕はある」としつつも、「とはいえ、お腹は膨れている状態。来年4月からはトップランナー制度により、変圧器が切り替わる。早めに発注していただけるとありがたい」と話す。