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茂山組、売上2.3倍大増収

アルミ架台の販売強化

太陽光発電のシステムインテグレータである茂山組(岡山県備前市、川田雄士社長)は2013年6月期の売上高が前期比約2.3倍の20億円に達した。産業用太陽光発電のEPC(発電所の設計・調達・建設)事業が急伸、さらにアルミ製架台の販売を伸ばし、売上を大きく押し上げた。

同社は1959年の創業後、主に公共工事を手掛けてきたが、02年から太陽光発電に本格参入すると、04年には京セラとフランチャイズ契約を締結、京セラ製の住宅用システムの販売を開始した。この頃からNEDOのフィールドテストの一環で産業用のシステムインテグレーションも始め、着々と実績を積む。

転機は12年7月。全量売電市場が始動すると、岡山県を中心に太陽光発電プロジェクトのEPCを受注。50kW未満の小規模案件は100件を超え、メガソーラーも数件こなした。

12年6月期に住宅用と産業用を合わせて8億円規模だった太陽光事業は、13年6月期には住宅用が2.5億円、産業用は10億円に急浮上。架台の製販や建築・土木工事も含めた総売上高は20億円に達し、前期比2.3倍の大幅増収で推移した。

川田社長は、「当社はもともと工事会社なので電気・土木、建築それぞれで特定建設業を取得している。それだけに産業用太陽光では元受けとして仕事を請け、設計から建設まですべて社内で請け負える。それが当社の強み」としている。

その同社が、いま新規事業として力を入れているのが太陽光発電用架台の製販である。同社の架台の特徴は、耐久性や施工性を追及して原料にアルミを使っていること。軽く錆びにくいという特長を活かしつつ、独自の設計で強度を維持し、コストパフォーマンスも高めた。前期の架台販売の売上高は3.5億円にのぼっている。

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