Inside News

田島ルーフィング、架台一体型基礎発売各種防水工法に対応

基礎の取付(上)、防水層の施工(左下)などを経て完成。架台一体型基礎『ソーラーステイ』(右下)。

建築用防水材メーカーの田島ルーフィング(東京都足立区、田島国雄社長)は、今年6月より太陽光発電システム用の架台一体型基礎を発売した。

同社は2009年頃より、太陽光発電システム用の乾式基礎の販売を開始しており、今回の新製品は従来の基礎を改良したうえで、架台と一体化したもの。架台と基礎を一体にすることで、太陽光パネルをそのまま据え置くような形で設置できる。

営業部企画本部環境開発課の飯田善計課長は、「高さ制限などにより、パネルを低く設置したいというニーズがあり、製品化した。部材も簡略化し、耐荷重も下げた。屋上緑化などとの調和も考慮したものになっている」と述べる。

部材の重さはパネル1枚当たり15㎏程度で、標準設置角度は7度。アスファルト防水や塩ビシート防水、ウレタン塗膜防水といった防水工法に対応しており、露出断熱防水への後付け施工も可能としている。

同社の開発した鉄製の乾式基礎は、軽量で工期を短縮できる点が特長。飯田課長は、「太陽光発電を導入しやすく、かつ建物の防水性能を損なわないことをコンセプトに開発した。強度も重視しており、大学の研究室と共同で各種試験を実施している」と話す。

これら同社製品の販売は、研修を必須とし、主に防水工事会社を通じて拡販している。

飯田課長は、「建物にとって大切なのは住む人の安全性。そのために防水対策は不可欠なものであり、当社は防水のプロとして的確に提案できるようにしている」と語る。

同社製乾式基礎の名称は『ソーラーベース』。今回、新発売した架台一体型基礎は『ソーラーステイ』である。

Inside News を読む

一覧を見る