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プロスペックHD、台・華立企業と合弁でメガソーラー開発

石川県内灘で第1号、8月稼働へ

石川県内灘町で建設が進むメガソーラー。8月に運転を開始する。

環境コンサルのプロスペックホールディングス(名古屋市中区、遠山知宏社長)は、太陽光発電市場において、EPC(設計・調達・建設)を手掛けるほか、台湾の企業と提携し、IPP(独立系発電)事業も展開している。今年8月にはIPP第1号となる2MWのメガソーラーが石川県にて運転を開始する見通しだ。

経営コンサル業として設立した同社は、コンサルティングだけでなく、実際の事業も行う。積極的にM&Aも実施しており、現在、グループ関連会社には、不動産業や建設業など様々な企業が揃う。環境関連では、バイオディーゼル燃料を製販しているほか、環境商材の貿易業務も行う。

以前から複数の台湾の企業とも取引があり、日本の太陽光発電市場の拡大に合わせ、共同での事業展開を模索。そこで台湾の有力商社である華立企業と共同でIPP事業を行っていくことを決めた。

両社は発電事業を行う合弁会社を設立、まずは石川県内灘町に2MWのメガソーラーを建設する。今年8月に完成する予定だ。今後については、富山県高岡市で合計3MW、長野県富士見市で5.5MWの建設を予定している。いずれの案件もEPCはプロスペックHDが担当する。

なお、IPP事業でのモジュールは現在、台・アポロソーラーエナジー製を採用している。同社は、電力機器製造の台湾・大同グループ傘下の結晶系モジュールメーカー。ウエハ大手のグリーンエナジーテクノロジーも同じく大同グループである。

また同社は、EPC事業も積極的に展開。屋根上を含む出力250kW以上を主なターゲットとし、グループ企業や協力会社とも連携している。同事業での現在の受注量は、地上設置型だけで合計46MW以上になるという。

遠山知宏社長は、「当社の特長は外資系保険会社と提携し、売電補償を含むシステム保証を付与していること。ただし、付与するのは、当社が選定または認定したシステムに限定している。架台も含め、一定の品質基準を設けている」と話す。

今後については、「IPPとして100MWが一つの目標だ。3年間で安定した柱にしていきたい。電力小売も視野に太陽光以外の新エネビジネスにも進出していくつもりだ」と語った。

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