米テスラ、群馬県の宿泊施設に蓄電設備を納入
米・テスラの日本法人、テスラモーターズジャパンは2021年3月26日、群馬県の宿泊施設に住宅用蓄電設備を納入したと発表した。自治体向けにサービスを提供するトラストバンクを通じて供給した。今回の実績を機に、住宅以外にも積極的に拡販していきたい考えだ。
群馬県多野郡神流町にある宿泊施設、『川の音』の離れに、13.5kWhの蓄電設備を導入した。電気工事を手掛けるミライト・エックスに施工を委託した。
川の音は18年6月に開業。神流町から委託を受けた神流振興合同会社が運営している。蓄電設備の導入と同時に、加・カナディアン・ソーラー製の太陽光発電設備を6.7kW分設置した。太陽光パネルで発電した電力を自家消費し、余剰分は蓄電設備にためる。宿泊者に対して、電力の使用状況が分かるテスラのアプリケーションを搭載したタブレット端末を貸し出すサービスも行っていく。
テスラは16年から住宅用蓄電設備の受注を開始し、20年春から出荷した。これまで住宅用蓄電設備を病院へ販売した例はあるが、宿泊施設への実績は今回が初めて。今後、住宅以外にも積極的に販売していくという。