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鈴与商事、静岡県内初のメガソーラー稼働

出力1.2MW

(左)鈴与グループ代表の鈴木与平氏 (右)青い屋根の建物が北新開倉庫4棟

鈴与商事(静岡県静岡市、脇本省吾社長)は、鈴与グループが所有する清水港の物流倉庫屋根に設置した太陽光発電システムを、2012年12月20日に稼働させた。合計発電容量は1.2MWで、静岡県内では初のメガソーラーとなる。当日、関係者を集め、竣工式典を開催した。

鈴与グループが計画する『清水港メガソーラープロジェクト』は、静岡市清水区の港湾エリアで、鈴与(鈴木与平社長)が所有する物流倉庫屋根に太陽光発電システムを導入するもの。鈴与商事がIPP(独立系発電)事業者として、鈴与と倉庫屋根の賃貸借契約を交わしており、いわゆる〝屋根貸しモデル〟を活用した事業である。

同プロジェクトは、物流倉庫6棟の折板屋根に、計1.2MWの太陽光発電システムを設置するというもの。12年9月に着工し、12月に完工した。総投資額は約4億円。NTTファシリティーズが4棟、鈴与商事と新興マタイが2棟でEPC(設計・調達・建設)を担当、施工は6棟ともヒメノが行った。設置場所が塩害の影響を受けやすい港湾エリアであったため、パワーコンディショナをシェルターに格納するなど、対策を施している。

竣工式典では、鈴木与平鈴与グループ代表による主催者挨拶ののち、鈴与商事の杉山髙広常務取締役が同プロジェクトの概要を説明した。その中で、清水港メガソーラーや中部電力の『メガソーラーしみず』(発電容量8MW)を皮切りとした行政機関、港湾周辺の民間事業者や市民を巻き込んだ共同事業である『清水ソーラーポート構想』も公表、住宅用太陽光発電も含め、2015年度に合計出力約20MWの導入を目指している。

なお、同社では、静岡市清水区で建設している鈴与カーゴネット(川口博社長)の荷捌き所の屋上にも約94kWの太陽光発電システムを設置する。EPCは、鈴与商事と新興マタイが担当、モジュールは韓・Sエナジー製を採用する。13年上旬に発電を開始する予定だ。

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