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横浜環境デザイン、千葉・八街で太陽光発電所完成

自社IPP第1号

太陽光発電の販売・施工会社である横浜環境デザイン(横浜市都筑区、池田真樹社長)は、千葉県八街市で建設していた太陽光発電所が5月2日より売電を開始、IPP(独立系発電)事業に正式に参入を果たした。

同社が千葉県八街市に建設した太陽光発電所は、直流出力820kW、交流出力750kW。自社でEPC(設計・調達・建設)も担った。土地を購入したこともあり、総投資額は約2.5億円。

太陽電池モジュールはソーラーフロンティア製CIS型を採用、ヒロセー製キュービクル一体型PCS(パワーコンディショナ)を導入した。ヒロセー製キュービクル一体型PCSは、東芝三菱電機産業システム製PCSや三菱電機製高圧変圧器などをパッケージ化したものである。

一体型PCSを採用したことに加え、設置場所や設計も工夫したことにより、電材料を削減、電気工事費が約25%カットできたという。

池田真樹社長は、「一体型PCSは、損失の低減や工事費の削減、施工の簡略化などの利点があるが、実験的な意味合いも含め、実際使用してみることにした。これは今後も活かせる経験やノウハウになると思う」と語る。

また、発電所の入口近くのフェンス外に別途、太陽電池と蓄電システムを導入、非常用電源として、地域住民に開放している。池田社長は、「これから場所や系統キャパが少なくなるなかで、ただ太陽光発電所を建設するのではなく、意味合いや位置づけが重要になると思う。今後も自社でIPP事業を行う場合、非常用の蓄電システムを併設していくつもりだ」と述べる。

なお同社の2013年5月期の売上高は、前年比約1.4倍の23億円を見込む。全量売電の開始に伴い産業用向けが伸長、メガソーラー3件を竣工するなど、出力500kW以上の案件は12件になった。

池田社長は、「来期は、全国施工ネットワークを活用した工事請負も含め、住宅用に改めて力を注いでいきたい。IPP事業についても、さらに実施していく。現在、土地の最終選定を進めている」と語った。

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