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DMEGCジャパン、設立1年でパートナー企業6社に

住宅用OEM開始

中・結晶系太陽電池メーカー、DMEGCグループ(横店集団東磁)の日本法人であるDMEGCジャパン(東京都港区、楼虓社長)が日本市場で太陽電池モジュールの販売を伸ばしている。設立から約1年で産業用のパートナー企業が6社に増え、住宅用のOEM(他社ブランドでの生産)も開始するなど販路を拡大、2013年は80MWの受注を目指す。

中国のフェライト磁石大手であるDMEGCグループは、1980年設立。09年には太陽電池事業に進出し、太陽電池セルの生産に始まり、現在ではインゴット・ウエハ、モジュールまで製造している。

日本法人は、12年6月に設立。荏原実業、加賀電子、トッパン・コスモ、横河システム建築と業務提携を結び、産業用市場へ拡販してきた。13年3月までの受注量は約3.5MW。今年1月には、同社にとって国内初となるメガソーラーにもモジュールを供給している。

13年に入ると、太陽光商社大手2社との提携が決定。計6社のパートナー企業と産業用市場に向けて提案を強めている。

住宅用についても、国内システム大手とOEM契約を締結、3月から出荷を開始している。

楼虓社長は、「当社にとって、太陽電池事業は長期スパンで考えている事業。価格のみで勝負するものではないと考えている。日本市場で最も重要な信頼関係を築いた1年だった」と振り返る。

さらに「当社は太陽電池専業ではなく、総合メーカー。そして、価格よりも品質を重視している。昨夏には、日本の大手ゼネコンの独自基準もクリアした。本業では、日系の自動車大手とも取引しているため、そこで培った品質管理や工程を導入している」と強みを語る。

また同社は、今年から7000Paの耐荷重モジュールや反射光を低減させた防眩モジュール、壁掛けタイプ、4本バスバータイプなどの取り扱いを開始。ラインナップの拡充も進めている。

販売の中心となっている単結晶シリコン型モジュールについては、従来の250Wタイプを4月から255Wにバージョンアップさせた。年内には260Wタイプも量産化していく予定だ。

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