エクセル、メンテナンスセミナー強化
2か月1回ペースで開催へ
電子・電気機器用試験器製造のエクセル(さいたま市中央区、富樫昌之社長)は、太陽光発電のメンテナンスに関するセミナーを積極的に開催している。同社が輸入販売しているメンテナンス用機器の使用法や特長などについて、実演を含めた紹介を行うことで販路拡大を図る。
同社は、太陽光分野において、太陽電池の電流・電圧を測定するIVカーブトレーサやパワーコンディショナ評価テスターなどの関連機器を輸入販売。なかでもイタリアのHT社製IVカーブトレーサは12年度に販売数が2倍へ伸長したという。主に太陽光発電システムのメンテナンス用測定器として使用されている。
富樫昌之社長は、「セミナーは、メンテナンス用機器のノウハウや使用法を解説するため、昨年度より始めていた。さらに今年度からは、実測及び実演も加えた。実際の現場に近い形での機器の特長やメンテナンス方法を学んでもらいたい」と語る。
今年度は2か月に1回のペースで、関東と関西にて開催。5月には、千葉県市川市のシナネン京葉営業所内の太陽光発電施工研修センターと、兵庫県尼崎市の音羽電機工業の雷テクノロジセンターにて実施。それぞれメンテナンス会社である太陽光サポートセンター、NIPエンジニアリングと協力している。
なお、同社は昨年12月より、新たにHT社製『多機能PVテスター』を発売。太陽電池ストリングの絶縁抵抗のほか、開放電圧や短絡電流の測定ができる機器で、日本電機工業会や太陽光発電協会の保守・点検ガイドラインに準拠した試験が行える。