KDDI、ドローンで太陽光発電所を警備
日本航空らと実証開始
KDDIは2024年7月19日、日本航空らとドローン(無人航空機)で太陽光発電所を警備する実証試験を開始したと発表した。実用性などを検証し、25年度以降の商用化を目指す。
同社は、傘下のKDDIスマートドローンと日本航空の3社で実証試験を開始した。同社が保有する茨城県内の高圧太陽光発電所にドローン2基を導入し、夜間の警備を強化する。
KDDIは以前、太陽光発電所で銅線ケーブルの盗難被害に遭い、今回の仕組みを考案した。事前に設定した飛行ルートをドローン2基で交互に巡回させ、監視者はドローンの赤外線カメラで遠隔から警備する仕組みだ。
KDDIは試験場所を提供し、KDDIスマートドローンはドローンの運航管理や体制を構築、日本航空はドローンの運航管理を支援する。KDDIとKDDIスマートドローンは実証試験を進め、ドローンを用いた防犯システムを企業や自治体に提案していく考えである。
KDDI事業創造本部LX戦略部1グループの唐戸佑輔グループリーダーは、「実用化に向け、実証試験の場所を複数拠点に広げるつもりだ」と話す。
一方、KDDIスマートドローンプラットフォームサービス開発部の山崎颯プロジェクトリーダーは、「ドローンによる夜間の警備体制を構築し、犯罪を抑止して盗難被害を防ぎたい」と述べた。