新興マタイ、太陽光関連売上40%大増収
総売上高125億円
鈴与グループの太陽光商社である新興マタイ(長野県佐久市、谷津和孝社長)は、2013年1月期の太陽光関連事業の売上高が前期比約40%増の95億円に達した。住宅用に加え、全量売電の開始に伴う産業用市場の成長が寄与した。太陽光発電システムの販売量は30MWを超えた模様である。
同社の13年1月期の販売件数は、同37.5%増の約5500件。90%以上が住宅用だったが、出力10kWから50kW未満の小規模産業用の引き合いが旺盛だったことに加え、MWクラスの案件も複数受注した。
住宅用分野では、パナソニックや東芝、京セラ製システムが中心となっている。産業用分野では、シャープや京セラ、ソーラーフロンティアのほか、韓Sエナジー製モジュールの引き合いも多かった。
なお、13年1月期の総売上高は、同27%増の125億円。初めて100億円を突破した。
小規模産業用システム、パッケージ販売へ
また同社は、小規模産業用への提案を強めるべく、地上設置用と折板屋根用のパッケージシステムをそれぞれ構築している。初夏にも本格販売する予定だ。
地上設置用システムは、Sエナジー製モジュールやオムロン製パワーコンディショナなどで構成し、基礎と工事はパッケージに含めない。架台は基礎に合わせて供給する。
NTTスマイルエナジーの遠隔監視システムである『エコめがねi』も搭載し、ユーザーが簡単に管理できることに加え、新興マタイと販売店での監視・管理サービスも提供していく。
一方、折板屋根用システムは、東芝製システムを採用。モジュールは単結晶シリコン型250Wタイプまたは200Wタイプを併用していくつもりだ。
なお地上設置用では新興マタイ、折板屋根用では東芝のシステム10年保証を付与する予定である。