Inside News

ルクサーソーラー、日本進出

13年モジュール販売5MW目指す

ドイツの太陽電池モジュールメーカー、ルクサーソーラー(日本法人・東京都港区)は、2012年より日本市場に本格参入を果たした。出力50kW未満の低圧連系市場を中心に拡販、12年の日本での販売量は1.2MWだった。今年は5MWを目指し、メガソーラーへの採用も狙って、産業用マーケットへ提案を強めていく。

同社は2004年に設立されたモジュールメーカー。自社工場を所有せず、パートナー企業の工場へ生産委託しているファブレスメーカーだ。現在の生産拠点は欧州と中国。品質管理は自社で行なう。

これまでは主に欧州でモジュールを拡販してきた。だが欧州市場の停滞に加え、日本で全量売電が開始されたことを受け、12年9月に日本法人を設立した。12年の世界でのモジュール販売量は、前年比微増の約90MWとなっている。

日本で販売しているモジュールは単結晶シリコン型と多結晶シリコン型。公称出力範囲は、公称最大出力のプラス1.5Wpから6.49Wpとしている。なお出力保証は25年である。

丸山輝也営業マネージャーは、「委託先の工場にドイツから専門スタッフを派遣し、品質管理を行っているほか、第三者機関による試験も実施している。バックシートや封止材などの部材は日本大手メーカーの高品質な材料を採用し、品質を重視している」と語る。

同社はファブレスメーカーであることから、生産体制は柔軟に対応できる。12年も黒字を確保、財務も安定しているという。

丸山マネージャーは、「当社はドイツの優れた品質管理のもと、中国などで委託生産している。品質と価格競争力の両面を兼ね備えている。13年は小規模産業用への提案を強めつつ、MW規模の大型案件にも供給していきたい」と語った。

Inside News を読む

一覧を見る