シャープ、産業用積雪対応モジュール発売
太陽電池国内大手のシャープは2月12日、積雪2mの耐荷重性を備えた産業用太陽電池モジュールを発売した。豪雪地帯でのメガソーラー向けに積極的に提案していく。
北海道や東北などでは、雪の重みによる破損を防ぐため、設置する太陽電池モジュールには、強い耐荷重性能が求められる。同社の新製品は、モジュールの裏面の構造を強化することによって、積雪2mの重みにも耐え得る耐荷重性を実現した。
従来機では、積雪1.5m以下の地域までしか対応していなかった。今回の新製品の投入によって、豪雪地帯のメガソーラー発電所に提案の幅を拡げることが可能になる。
同社は今回、耐過重性を高めたことに加え、モジュール面積の広げることに成功した。これにより、従来機と比べて、出力を約24%向上させ、240Wの高出力化を実現した。
また、新型モジュールは、最大1000Vまでのシステム電圧に対応できる。これにより、送電時の電力ロスを低減させるとともに、多くのモジュールを直列に接続できるため、接続箱やケーブルといった周辺機器の削減でき、発電所の建設費低減が図れる。
その他主な仕様は以下のとおり。製品名・ND-240SA、公称最大出力・240W、モジュール変換効率・14.6%、最大システム電圧1000Ⅴ、重量・約20.5㎏、外形寸法・1652㎜×994㎜×46㎜、受注開始日・2月13日。