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ピーテック、接着式架台開発 「防水層に穴を開けない」

大規模修繕業のピーテック(神奈川県横須賀市、谷元義照社長)は、防水層を傷めずに太陽光発電システムを設置できる陸屋根用架台をTMSコンサルティングと共同開発、2012年10月より、販売を本格化している。

同社は11年より産業用太陽光の施工事業へ参入、架台開発には11年5月に着手した。谷元義照社長は、「防水工事では一般的に10年保証が付与されているが、その防水層に穴を開けて太陽光を設置すると、保証が無効になり、設置したくてもできないケースがある。そこで独自架台を開発することにした」と語る。

同社製の陸屋根用架台『アルスイング』は、ペデスタルレール工法を採用、防水層に対し、穴を開けずに一般的な船舶用接着剤で設置する。そのため、防水層の上に太陽光を設置しても、防水工事保証を継続して受けられる。防水層については、ウレタン防水及びシート防水に対応、それ以外も案件毎に提案可能としている。

素材にはアルミを使用、架台重量は、㎡当たり4㎏となっている。可変式のため、パネルの開閉や脱着が可能で、メンテナンス性も高い。部材点数も少なく、簡単に組み立てられるため、施工性も良いという。吹上防止機構及び防振機構も搭載し、耐久性も向上させている。

東京支社の池守実取締役支社長は、「当社の架台を採用することで、将来的な防水工事費用の抑制にも繋がる」と述べる。なお、治具を変更すれば、折板屋根にも対応可能なほか、地上設置向けのアルミ製可変式架台もラインナップしている。

今後について、谷元社長は、「更なる改良を重ね、コストダウンを実現していきたい。2014年2月期には架台販売で売上高1億円を目指している」と語った。

池守実取締役支社長(左)と、谷元義照社長

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