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上里建設 太陽光発電所保有100MW突破

同社の戸矢大輔社長

太陽光発電所を運営する上里建設(埼玉県本庄市、戸矢大輔社長)はこのほど、保有する太陽光発電所が累計100MWを超えたことを明かした。FITからFIP(フィード・イン・プレミアム制度)へ、運用を切り替える傍ら、大幅改修を図るなど、発電事業の業容を拡げている。

同社は、主に埼玉県や群馬県で太陽光発電所を開発し、2024年9月には自社で保有する太陽光発電所が累計100MWを超えた。うち約30MW分はFITからFIPに切り替え、大手新電力会社へ再生可能エネルギー電力を販売している。

また同社は、リパワリング(改修による出力増)に着手し、集中型PCS(パワーコンディショナ)を中・ファーウェイ製の分散型PCSに交換しつつ、太陽光パネルの交換も実施、保有する太陽光発電所の資産価値を高めていく方針だ。

戸矢社長は、「集中型PCSと分散型PCSを同条件で1ヵ月比較したところ、分散型PCSの方が、発電量が7%向上した。太陽光パネル交換の効果も検証済みだ」という。

同社は16年に太陽光発電事業に参入すると、EPC(設計・調達・建設)やO&M(管理・保守)を手掛け、24年7月時点で太陽光発電設備の施工実績が約197MWに達した。

戸矢社長は、「100MWにとどまらず、200MW、300MWと、太陽光発電所を増やし、脱炭素化に貢献したい」と話す。

なお、同社はこのほど、蓄電事業も始めており、23年12月には埼玉県本庄市内で蓄電容量8000kWhのファーウェイ製の系統用蓄電設備を導入した。

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