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JIA、AI企業とケーブル盗難対策で提携

防犯システム外販へ

同社執行役員の武内健治経営企画部長

航空機リースのジャパンインベストメントアドバイザー(=JIA)は2024年7月31日、AI(人工知能)開発のトリプルアイズと太陽光発電所の銅線ケーブル盗難対策に関する業務提携を締結したと発表した。EPC(設計・調達・建設)やO&M(管理・保守)企業などへ太陽光発電所用の防犯システムを外販する狙いである。

JIAはスウェーデン・アクシス製などのAI搭載カメラや警告装置のほか、補助機器を組み合わせて防犯システムを構築。実用化に向け、23年9月からトリプルアイズと栃木県などの3ヵ所の太陽光発電所で実証試験を開始し、このほど協業に至った。

防犯システムは、侵入者を検知すると、音声などで威嚇し、メールで管理者に通知する仕組み。実証試験では、誤検知を防ぐため、同社らは窃盗団を模倣した行動をAIに学習させて精度を高めたという。

JIA執行役員の武内健治経営企画部長は、「当社は、運営する太陽光発電所で複数回に亘り盗難の被害に遭ったため、防犯システムの開発に着手した」と経緯を述べる。

なお、約2ha、出力1MW規模の太陽光発電所に防犯システム1セットを導入すると、300万円超の初期費と5万円超の月額保守費がかかる想定だ。

盗難被害による保険金が急増し、盗難被害に保険は活用できない状況だけに、同社の武内部長は、「防犯システムが発電事業者の負担軽減に繋がればと思う」と話す。

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