コクヨ、廃棄パネル材を事務什器で再利用
コクヨはこのほど、廃棄された太陽光パネルのカバーガラスを再利用してオフィスのカウンターテーブルを製造した。SDGs(持続可能な開発目標)に配慮している企業に提案したい考えだ。
都内の企業から事務什器の設計依頼を受け、顧客の要望で使用済み太陽光パネルのカバーガラスをテーブルの天板の左官材に使った。産業廃棄物処理業者の浜田から廃ガラスを20kg調達し、協力会社と約450mm角の試作品を作成した後、カウンターテーブルを製造して納品した。
コクヨワークプレイス事業本部スペースソリューション本部スペースソリューション第1部第4グループの金子眞央氏は、「太陽光パネルの廃ガラスを左官材として活用できることを証明した。パネルの再資源化に繋がるため、今後はSDGsに配慮している企業に提案したい」と話す。
太陽光パネルの重量の6割はガラスで、廃ガラスはガラス製品やコンクリートブロックなどに利用されている。再資源化の用途が広がれば、ガラスの最終処分の削減に繋がる。