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山善、稼働済みオンサイト太陽光に出資

機械商社の山善は2024年10月2日、稼働済みのオンサイト太陽光発電設備を保有するSPC(特別目的会社)に出資し、事業に参画すると発表した。自社で展開するPPA(電力売買契約)事業の拡大に繋げる狙いだ。

同社は、58ヵ所、合計出力15.5MWの低圧太陽光発電設備を保有するSPCに出資し、PPA事業に参画した。SPCは国内の太陽光パネルメーカーが設立したもので、保有する設備は、関東や東海、関西、中四国地域の屋根上に導入された稼働済みの自家消費用設備である。山善は約20年間に亘り、稼働済み太陽光発電設備の運営を支援していく。

山善営業本部エネルギー・ソリューション事業管掌の松田慎二執行役員は、「当社でもオンサイトPPA事業を展開しているが、さらに加速させていくため、出資に踏み切った。資金面で間接的に支援していく」と語る。

同社はダイガスエナジーと提携し、21年10月にPPA事業に参入。自社の仕入先企業を中心にオンサイトPPAを展開してきた。

なお、今回の事業参画で、同社が運営する太陽光発電設備は合計65ヵ所、出力計21.3MWに達する模様である。

松田執行役員は、「今後も屋根上に特化して再生可能エネルギー設備の導入を支援しつつ、サプライチェーン全体で脱炭素化を図っていく」と意気込む。

同社は稼働済みのオンサイト太陽光発電設備を保有するSPCに出資した。写真はSPCが保有する稼働済みの太陽光発電設備

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