グゲン 住宅用太陽光向け遠隔監視装置発売
IoT(モノのインターネット)機器製造のグゲン(大阪市、杉村和晃社長)は2024年10月、住宅用太陽光発電向けの遠隔監視装置を発売した。安価で簡単に設置できる点が特徴で、PPA(電力売買契約)事業者などへ販売していく。
今回の監視装置は、PCS(パワーコンディショナ)から発電情報を直接取得するもので、利用者は、発電量や売電量を確認できるほか、電力消費者に対して提示するデータのアプリケーションアカウントを発行できる。
同社は、監視装置にQRコードを貼り、設置者がスマートフォンで読み込めば、現場での接続方法や設定を確認ができるようにした。
グゲンの杉村社長は、「機能を簡素化して利便性を高めた。市販の遠隔監視装置よりも安い」としたうえで、「対応可能なPCSの機種が限定的なので、今後さらに増やしていく」と話す。
同社は21年7月の設立後、製造業向けのIoT機器を開発した。今回はPPA事業者から要望を受け、23年頃に試作品を開発し、実証試験を進めてこのほど製品化した。