大阪ガスグループ、社有地3ヶ所に総発電容量3.5MWメガソーラー建設
大阪ガス(尾崎裕社長)の100%子会社で電力卸供給事業などを手がけるガスアンドパワー(大阪市中央区、上田和彦社長)は、大阪ガスグループの社有地などを利用して3ヶ所、総発電容量3.5MWとなるメガソーラーを建設する。
全量買取り制度の追い風を受け、エネルギー企業として低炭素社会に向けた取り組みを強化したい構えだ。
今回、建設するメガソーラーは、まず大阪市此花区酉島に約1.8MWとなる酉島太陽光発電所(仮称)を、次いで岡山県勝田郡勝央には容量約0.9MWの勝央太陽光発電所(同)、さらに和歌山県有田郡広川町に容量約0.8MWの広川太陽光発電所(同)を建設するというもの。
また酉島のみそれぞれ1MW弱に分割して建設するほか、広川発電所の用地は広川町からの借地となる。
今回建設する3ヶ所いずれも、ガスアンドパワーが運営事業者を担う。今秋着工し今度末までの稼働を目指す予定だ。総投資額はおよそ10億円で、ガスアンドパワーがすべて自己資金で賄う。
事業主体となるガスアンドパワーはこれまで天然ガス・石炭火力発電所はじめ風力発電所3ヶ所を建設・運営し、電力卸売事業はじめPPS(特定規模電力事業者)として電力小売りを手がけてきたが、メガソーラー開発は大阪ガスグループとして国内初の取り組みとなる。
同社グループでは今後のメガソーラー開発に対し、国のエネルギー政策の動向を踏まえ、慎重に協議するとともに、グループ会社であるエナジーバンクジャパンを通じ、メガソーラー開発を希望する企業に対するファイナンスなどの提供も進めていく予定だ。