Inside News

パナソニックESファシリティエンジニアリング、今期EPC5MWへ

同社がEPCを担当した太陽エコブロックス兵庫発電所。第二発電所も8月22日に完工

パナソニックグループのEPC(設計・調達・建設)企業であるパナソニックESファシリティエンジニアリング(群馬県前橋市、森義憲社長)は、2012年度内にEPCとして計5MW分の太陽光発電設備を施工する計画を明かした。今期はすでにメガソーラー2ヵ所を含む4.3MWを完工、追加受注の見通しも立っており、早々に目標を達成できる模様だ。

今期、同社がEPCを手掛けたメガソーラーは、太陽セメント工業(大阪市福島区)の太陽エコブロックス兵庫発電所である。第一発電所(兵庫県加東市、発電容量約2MW)が7月1日にFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)開始と同時に稼動したのに続いて、8月末には第二発電所(兵庫県加西市、同約1.5MW)の稼働を控えている。その他の案件も加えると、すでに4.3MWの施工を完工している。

西日本支店営業グループ営業第1チームの神永一彦チームリーダーは「今年6月から本格的に需要が増加している。メガソーラーもやっていくが、基本的に1MW未満が中心になるだろう。8月初旬現在、西日本だけで最大700kW規模の案件など15件は受注の見通しが立っている。FIT施行直後にメガソーラーをやり遂げた経験は大きい」と話す。

12年4月1日に三洋電機ファシリティエンジニアリングから社名変更した同社は、スクールニューディール政策に伴い、09年度から太陽光発電事業が本格始動。09年度1.8MW、10年度4.7MW、11年度5MWの実績を残してきた。

EPCとして採用するモジュールはパナソニック製の『HIT』型及び多結晶シリコン型。パワーコンディショナは国内製を提案している。

神永チームリーダーは、「当社の最大の強みはパナソニックグループの一員であるということ。パナソニックはパネルメーカーであるうえ、グループとしての信頼性もある」としたうえで、「当社はグループのEPC企業として責任施工を行う。やりっぱなしではなく、アフターメンテナンスも含めてエンドユーザーさんへ提案している」と語る。

Inside News を読む

一覧を見る