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スリー・アールシステム、中国パーライトソーラーと総代理店契約

住宅用はkW30万円

パソコン関連機器販売のスリー・アールシステム(福岡市博多区、王鈞社長)はこのほど、中国・パーライトソーラー社製の太陽電池モジュールを採用した住宅用太陽光発電システムの販売を本格化した。今年1月にパーライトソーラー社と日本総代理店契約を締結し、7月にはJ-PEC認証を取得。直接販売を中心に展開し、価格競争力を強みに拡販していく構えだ。

今回発売した住宅用システムは、パーライトソーラー製単結晶シリコン型モジュールと、オムロン製パワーコンディショナ、豪州・クリナジー製のアルミ架台などで構成される。モジュールは出力190Wと同250Wの2機種。今年7月末には、中国の架台メーカーとも提携し、クリナジーが扱っていない折板屋根用アルミ架台の調達ルートも確保している。

ソーラー&LED事業部の末留孝之マネージャーは、「軽量なアルミ架台なので屋根への負荷が少ない。クリナジーは欧州で豊富な実績を持つほか、10年の製品保証も行っている」と話す。

住宅用システム販売は代理店経由でも行うが、直接販売が中心。それだけに、末留マネージャーは「kW当たり30万円という価格帯でエンドユーザーへ提供できる」と価格面において自信を見せる。保険会社と提携し、自然災害による故障や破損に対し、有償でシステムの10年保証も行う。

一方、産業用では、同モジュールと、安川電機製10kWパワーコンディショナ、クリナジー製架台などをシステム化し、7月から出力50kWのパッケージシステムを発売した。価格は1500万円。第1号案件は福岡、9月頃の着工を予定している。

末留マネージャーは「産業用はメガソーラーも視野には入れているものの、主に50kW未満の低圧向けがターゲット。最初の10年間は当社が土地や屋根を借り、発電事業を行い、残りの10年間はオーナーへ譲渡するといった形の提案もしている」と述べる。

なお、同社は、太陽光発電事業で来年3月までに売上高1〜2億円を目指している。

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