WWB、全国8ヵ所で太陽光発電所建設へ
中国の太陽電池メーカー、チャイナサナジー(CSUN)の販売代理店であるWWB(東京都品川区、龍潤生社長)は、今後2〜3年内に太陽光発電所を20〜30ヵ所建設する考えを明かした。主に発電容量2MW未満の発電所を中心に立ち上げ、発電設備や機器の供給も手掛ける。現在、発電容量400kWから14MWの案件まで計8つのプロジェクトを抱え、着工の準備を進めている。
同社は、IPP(独立系発電)事業を始める際、まず太陽光発電所を運営するSPC(特定目的会社)を設立する。自社で20%程度出資するほか、民間企業や地権者などから出資を募り、共同で運営する形態を採っている。厳平取締役副社長は「当社が最大100%出資する場合もあるが、できれば多くの方々と運営していきたい。将来的には地元の人たちにも参加してほしい」と語る。
さらに、WWBは、機器の供給や土地の選定、場合によってはEPC(設計・調達・建設)も担う。候補地は現在70ヵ所以上に上り、地権者と交渉を進めている。このうち、九州に4ヵ所、千葉に2ヵ所、北海道、茨城にそれぞれ1ヵ所ずつの計8ヵ所で商談が進展、建設の準備を進めている。発電容量14MWの発電所を除くと、ほぼ同時に着工する予定だ。
厳副社長は「今年末までに3〜4ヵ所稼働させたい。スピーディーに進めるため、基本的に2MW未満。20年間でより高い収益を上げるべく最適なシステムを採用していく」と話す。
同社は2010年末にCSUNの代理店となり、11年末にはJ-PEC認証を取得、住宅用太陽光発電システムも拡販してきた。
CSUN製モジュールは単結晶シリコン型とモノライク型をラインナップ、住宅用では出力260Wの単結晶型が主力である。パワーコンディショナは三菱電機製に加え、集合住宅向けなどを想定し、安川電機製10kWタイプもJ-PECに登録済みだ。現在、住宅用販売件数は月間150〜200件程度で推移、ハウスメーカーなど新築向けが約8割を占めているという。
なお、同社は昨年11月にソフトウェア開発のリアルコム(東京都台東区)と株式の持ち合いを行った。