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サカキコーポレーション、日射計販売 累計6000台突破

メガソーラーにも納入

センサや計測器の輸入商社のサカキコーポレーション(大阪市住吉区、坂木英一社長)は、ここ数年日射計の販売を堅調に伸ばし、2005年から12年3月までの累計販売台数が6000台を突破した。FIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)開始日の7月1日に稼動した複数のメガソーラーのうち3ヵ所以上に納入するなど、すでに大規模太陽光発電所への販売展開を強めている。

同社は、イタリアの計測機器メーカー、デルタオームが製造する日射計の輸入販売を手掛けている。公共・産業用案件に対し、10年は2500台、11年には1500台の日射計を販売してきた。坂木英一社長は「最近になって、日射計の需要が伸びる兆しが見えてきたが、まだ、見通しは立っていない。ただ、成長の1年になるのは確実だろう」と市場の動向を語る。

これまで、国内の日射計市場は、ISO規格に準拠した日射計の中では最も下位機種に当たる「セカンドクラス」が大半を占めていた。しかし、大型の太陽光発電所には、高精度で応答速度の速い1ランク上位の「ファーストクラス」の引き合いも多い模様で、坂木社長は「これまで以上にきめ細かく管理したいというニーズがある。実際、7月1日に稼動したメガソーラーの中には、ファーストクラスの日射計を供給した案件もある」という。

さらに、「当社は輸入商社として価格・納期・対応力の3つを重視している。一定量の在庫は抱え、即日出荷対応もできる」と自信を見せる。

また同社は、今春よりアナログ出力対応品に加え、RS485のデジタル出力に対応した日射計の販売を開始した。デジタル出力対応により、日射計を複数台導入した場合もデータ管理がしやすくなるうえ、データを送信する際、パワーコンディショナでの信号変換が不要なため、コストダウンにも繋がるという。

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