九州おひさま発電、3年間で30MW建設
九州おひさま発電には個人、企業、自治体から「遊休地を借りて欲しい」。そんな依頼が連日のように入るという。同社は地元九州、鹿児島の総合商社、南国殖産(鹿児島市中央町、永山在紀社長)が今年3月、太陽光発電所の運営会社として設立したIPP(独立系発電)事業者だ。
すでに薩摩川内市に1.1MW、日置市1.5MW、霧島市には2MW弱、3つのメガソーラー建設を控える。調達はすべて京セラからの一括購入となり、モジュール・架台とも京セラ製、パワーコンディショナには日新電機製1MWを導入する。
南国殖産の福井正則取締役執行役員は「土地の賃借案件は40ヶ所以上にのぼり対応するにも即現地調査に入れないのが正直、頭の痛いところ。ただ我々は今後3年間で九州圏内の20ヶ所超に30MWのメガソーラー建設を目指す」と次の展開を語ったが、なかには10MWの開発もあるという。
すでに14ヶ所の候補地への調査が進むが、「やり遂げるためにもファイナンスは重要。選択肢はリース調達か銀行融資となる。南国殖産なら低金利で融資も受けられるが、リース調達を検討中です。最初はリース方式でやり16年目以降は買取るといった手法もある」と述べる。
また「メガソーラーばかりでなく、10kW以上の小規模案件も増えていますし、住宅用も増加傾向にある」と好調ぶりを語った。