シナネン、PV研修施設開設
模擬屋根を設置
エネルギー商社のシナネン(東京都港区)は6月18日、千葉県市川市の同社京葉営業所内に、PV(太陽光発電)システムの研修施設、「市川研修センター」を開設した。PVの施工やメンテナンスの向上を目的に、有効活用していく考えだ。
同施設は2階建てで延床面積は419㎡。同社が2010年に建てたPV研修施設の隣地391㎡の敷地に新たに建設した。施設の内部には、模擬屋根4種(和瓦・平板瓦・スレート・金属)に加え、スケルトン仕様の2階建て住宅を設置。その他、システムキッチンやユニットバスなど、ハウスクリーニング用の実習設備も併設した。PV施工やメンテナンスに加え、営業の研修も行う。
川名英二太陽光推進室長は、「品質の高い施工やメンテナンスを提供できるように、従来の研修所よりも大きな施設を建設し、設備を導入した。新規参入業者の育成や、施工ID取得者の研修など、広く活用できればと思う」と語る。なお、以前の研修施設は現在、座学用の研修所として利用している。
一方、同社の100%子会社でPVメンテナンスを手掛ける太陽光サポートセンター(東京都港区、川名英二社長)は、これまで住宅用PVシステムのメンテナンス事業を進めてきたが、ここに来て産業用PVのメンテナンス事業も始める。現在プログラムを作成し、全国でネットワークを構築中だ。
住宅用PVメンテナンスについても、新たなコンテンツを追加する予定だ。現在、各種点検や洗浄、故障診断などのサービスを提供しているが、これに加えて、パワーコンディショナの交換など一歩進んだ出動サービスのスキームを策定。夏頃の完成を目指している。