ダイドーハント、PV用架台 本格販売
住宅用資材メーカーのダイドーハント(大阪府大阪市、肌勢勝彦社長)は、11年末に住宅用PV(太陽光発電)システム向けの専用架台を刷新し、今年から販売を本格化した。すでに国内のPVシステムメーカー数社に採用されており、販路開拓に動いている。
同社の架台の特長は、架台にパネルを取り付ける際の部品数を減らし、施工の効率化を高める点である。さらに、屋根と架台を取り付ける方法を、スレート屋根向けにショートラック工法とベース金具工法、瓦屋根向けに支持金具工法と支持瓦工法と計4種類用意、現場の状況に合わせて選択できるようにした。商品名は、「イージーラック」。システムメーカーを対象に販売している。
一方、屋根の上で施工する作業員の安全対策システム、「セーフティワークス」の提案にも力を入れている。屋根に専用の金具を取り付けて親綱を張り、ロープを作業員の安全帯と結んで落下を防止する仕組みである。
同社の肌勢宜記専務取締役は、「今年は住宅用PVの需要が伸びているだけに、積極的に営業していく。ソーラー・エコ事業部が当社にとって第三の柱になるように、販売を伸ばしていきたい」と語る。
同社は、1939年の創業後、主に住宅向けのネジ、釘、ボルトや接合金物の製販で事業を拡大、中国にも製造拠点を置き国内外で展開してきた。その経験を活かして10年より、ソーラー・エコ事業部を立ち上げ、住宅用PV向けの架台製造を始めた。