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不二電気工事 産業用PV施工、全国網構築へ

産業用PV(太陽光発電)システムインテグレータ(SI)の不二電気工事(兵庫県尼崎市、藤田勝彦社長)は、同社が中心となって組織化している全国700社の電気工事ネットワークを用いて、産業用PVでの全国施工体制の構築を進めている。2013年6月期は、発電規模500kW未満の太陽光発電所をターゲットに、合計2MWの施工実績を目指している。

同社の構築する「日本全国エンジニアネットワーク」は今年で設立7年目。全国メンテナンス組織として、PVとは直接関係なく立ち上げられたもので、全国のフランチャイズ店舗の電気工事メンテナンスなどを行っている。

藤田勝彦社長は「設立当初からメンテナンスだけでなく、環境事業への展開も視野に入れていた」と話し、まずはLED照明の取り換え導入の提案を実施、現在までに5万本以上蛍光灯と取り換えたという。

09年からはPV分野へ進出、EPC(設計・調達・施工)からアフターメンテナンスまで、全てネットワーク内で担える体制を構築中だ。基本的には、同社が設計や調達、管理などを担当、全国ネットワーク企業が施工を行う。

特長について、藤田社長は「全国一律の価格で、迅速かつフレキシブルな対応が可能。PVだけでなく、蓄電池やLED、電力監視など周辺ビジネスの経験もあり、総合的な提案力がある」と自信を見せる。

SIとしては、国内外4社の太陽電池モジュールをパワーコンディショナなどと組み合わせてパッケージ化し、アフターメンテナンスまで含めてユーザーへ提案するほか、海外メーカーが日本国内で展開する際、アフターメンテナンスなどを請け負う事業パートナーとしても、展開していきたいとしている。

同社がPV事業に参入したきっかけは、1998年頃に大手電機メーカーから住宅用PVシステムの施工を請け負ったことに始まる。その2年後には別の大手電機メーカーと産業用PV事業で提携、産業用SI事業をスタートした。

藤田勝彦社長

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