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クリーンベンチャー21、スペイン・イソフォトン代理店に

左:「ISF-245 BLACK」 右:「ISF-250」

球状シリコン太陽電池メーカーのクリーンベンチャー21(京都市南区、室園幹夫社長)はスペインの結晶系PVメーカー、イソフォトンの国内代理店として展開、住宅用PVにおいては日本総代理店として4月末にJ-PEC認証を取得、5月から本格的に販売を開始している。

住宅用PVシステムは、イソフォトン製単結晶シリコン型モジュールのほか、パワーコンディショナはオムロンなど、架台は栄信、接続箱は木谷電器から調達して、構成している。モジュールは245W(モジュール変換効率14.8%)と250W(同15.1%)の2種類。ブラックモジュールである245Wタイプは意匠性が高いため、主に住宅用で拡販していく予定だ。

一方の産業用では、大規模PV発電所向けにモジュールを供給していくほか、パワコンなど周辺機器と共にパッケージ化し、数10kWのPVシステムとしても提案している。

第一営業部営業課の上山和仁課長代理は「イソフォトンは30年以上の歴史があり、欧州では高い実績がある。国内製と比べても品質に遜色はなく、価格はやや優位性を持つ」と強みを述べる。

イソフォトン製モジュールの一番の特徴は『マイクロストラクチャー・ガラス』を採用している点。このガラスを使用すれば、拡散光の集光性が向上し、「通常のガラスに比べ、10%以上発電量がアップする」(上山課長代理)。

取り扱い始めた経緯については「イソフォトンが日本進出を検討していたことに加え、当社が生産する球状タイプ以外のニーズも増えていたこともあって、今回代理店として販売することに至った」と話す。

同社製球状シリコン太陽電池は現在、量産レベルにおけるセル1枚当たりの性能は出力0.87〜0.91W、変換効率約12%。上山課長代理は「まずは早い段階での出力1W、変換効率13%を目指している」とした。

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