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ユニパー、産業用PVパネルリフト開発へ

住宅用リフト出荷急増

住宅用パネルリフト「UP100S-B」

ユニパーは、住宅用PVパネルリフト『ソーラーリフト』を2010年1月から2年間で累計1300台以上出荷した。3・11大震災から11年12月頃まで、北関東を中心に屋根の補修工事向けに、屋根材昇降機の需要が前年比3倍程度に急増しており、それに伴い、住宅用パネルリフトの出荷も前年比3倍の伸びを示した。「屋根補修のため機器を購入するのと同時に、今後のPV事業を見越して導入する施工店が増えている」と語る。

同社製品の最大の特徴はパネルを屋根まで上げる動力源であるウインチにある。出荷台数の80%以上を占める「ソーラーリフトBセット」では、住宅街での作業が多いことから、静音性を重視したウインチを採用。速度毎分20mで、スイッチが2つあり、屋根の上と下で操作できる。今年3月にはさらに改良し、2段階変速機能を追加。毎分20mに加え、毎分10mでも操作可能となった。当初はオプションとして販売していく予定だ。そのほか、Bセットでは雨どいや瓦保護用の『ノキスタンド』も標準装備している。

また、オプションの多様性も強みだ。設置角度が取り難い敷地の狭い現場用の『極小曲がりレール』などのほか、11年夏には『極小曲がりレール』を軒先で固定する『軒先支柱』、工具やボルトなど小荷物を屋根上に運ぶための『小箱用荷受け台』をラインナップ、現場からの要望にも迅速に応えている。

村野社長は「安全な施工のためにソーラーリフトは一役を担える。パネルをハシゴからロープで引っ張ったり、無理やり担いだりする人もいると聞く。何か事故が起きてからでは遅い」と警鐘を鳴らす。

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