ケイアンドエム、3月期売上 10億5千万円
老舗の住宅用PVシステム販売・施工会社、ケイアンドエム(東京都町田市、地主光滋会長)は、今年3月期決算で、売上高が前期比3%増の10億5千万円に達した。高効率システムのニーズの高まりを受けて、パナソニック製のHIT型PVシステムの販売が堅調だった。今期は中小企業・施設向けのPVシステムの販売施工にも力を入れる。
11年度は、発電性能の高い高効率システムの人気が上昇し、特に1件当たりの屋根面積が小さい首都圏でその傾向が強かった。それだけに、同社もパナソニック製PVシステムの販売を伸ばし、前期は約450件の実績を上げた。
地主会長は、「今期はFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)運用開始の関係で中小企業・施設向けのPVの引き合いが急増している。当社も発電規模50kW以下の中小型案件を中心に施工を手掛けていく」と方針を語った。
同社は98年から住宅用PVシステムを関東圏で販売してきた。施工の10年保障を実施する一方、設置後は1年間の無料点検と、4年に1度の定期点検を行うなど、顧客サービスに力を入れてきた。05年にはインターネット上の意見交流の場として「エコステーション」を開設。以後、口コミや紹介などを通じて販売を伸ばす。07年にはISO 9001とISO 1400を取得している。