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ネミー、12年7月期 モジュール販売量5MW見込み

架台メーカーのネミー(東京都世田谷区、根上幸久社長)は2009年7月期に11.5億円だった売上高が12年7月期にはグループ全体で約26億円を見込む。そのうち、架台やシステムなどPV関連事業は10億円規模と約4割を占めるまでに成長。モジュール販売量は前年比約30%増の5MWに達する見通しだ。

同社は00年に架台メーカーとしてPV業界に参入。09年には中国グリーンウェイ・ソーラーテック製モジュールなどを用いてPVシステムメーカーとして住宅用PV市場に進出した。10年からは中国ルンダ製単結晶型モジュールを採用したシステムに軸足を移し、拡販してきた。

11年11月からは国内メーカーから住宅用パワーコンディショナをOEM(他社ブランドでの生産)調達し、自社ブランドの製品をラインナップ、今年4月からは新たに屋外型も加えた。今年6月頃には新たに台湾製単結晶型モジュールの取り扱いも開始する予定だ。根上幸久社長は新たなモジュールについて、「効率が良いだけでなく、ルンダ製とのサイズの違いもあり、一段とバリエーション豊かに提供できる」と語る。

住宅用システムのラインナップを増やす理由については、「もともと当社のPV事業におけるポリシーは、様々な設置環境に合わせて最適なシステムを提案していくというもの。それに沿って、モジュールもパワコンも複数社ラインナップしている」と説明する。

さらに根上社長は、「当社の強みは、システム全体を販売するだけではなく、モジュールだけ、架台だけといった製品の単品販売に加え、モジュール以外の全ての製品を売ることもできるなど、様々なケースに柔軟にかつスピーディーに対応できることだ」と述べる。

同社はもともと架台メーカーであり、「特に架台では100%対応すべく努力している」という。これまでも様々な企業と金具や架台の共同開発や、蓄電システム開発などを進めており、「架台関連はもとより、PV関連装置や部材の開発も共同で行っていきたい」としている。

なお同社は5月に販売強化のため、博多に九州営業所の開設を予定している。

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