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メディアモバイル、PV見積りソフト100台販売

ソフトウェア開発のメディアモバイル(東京都千代田区、下山素成社長)は、昨年8月にPV販売店向けに発売したPVシステム導入見積りソフトの販売を伸ばしている。同製品はPVの設置場所などの条件を入力してPVの導入コストなどを簡易算出するソフトウェア。タブレット端末を用いるため、客先で利用でき、販売店の営業ツールとしてニーズが高い。すでに100台以上の実績を残しており、年間1000台の販売を目指す。

同ソフトは現在、アップル社の「iPad」に対応したシステム。まず内蔵のGPS(衛星測位システム)機能または直接入力によってPVの設置場所を特定して、推定日射量を求める。さらに、屋根の形状や方位、傾斜角、電気料金、ライフスタイルなどの条件を入力。あらかじめ登録してあるPVシステムの中から製品を選択すると、設置可能なシステムの発電容量や節約できる電気料金、CO2削減量、活用できる補助金が算出され、概算見積り額などが表示される仕組みだ。

日射量の推定はアリョール(東京都中央区、山本喜昭社長)の持つデータを使用。これは全国を5㎞四方に細分化し、気象衛星ひまわりのデータを解析して得た日射量である。05年以降のデータを用いており、現在も随時更新している。

下山素成社長は、「当社のソフトを用いれば、販売店の営業マンが訪問先でPVシステムの設置容量や発電量、経済的なメリットなどを、数分の操作で提示できる。ある程度具体的で個別に提案できるため、商談が進む可能性が高まる」と強みを語る。

6月からは、航空写真から設置シミュレーションを表示する機能や、補助金の内訳や問い合わせ先、分割払いの場合の支払額などを表示する機能も追加していく予定だ。

商品名は「スマートソーラー」。端末セットでは初期費用5万7750円、データ通信料月額1万5225円、ソフトウェア単体では月額9800円(全て税込)。「iPad」以外のタブレット端末への対応については検討中としている。

メディアモバイル 下山素成社長

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