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コマツNTC、ワイヤソー販売 今期半減見込み

ワイヤソー(シリコンインゴットスライス装置)の世界最大手、コマツNTC(桃井克志社長)は、12年3月期のワイヤソー部門の売上高が前期比半減となる見込みだ。上期に欧州のPV(太陽光発電)需要が停滞したことが響いた。下期以降、顧客の生産は持ち直したが、設備投資は限定的だった。

ただ、同社のワイヤソー販売は前期が前々期比3倍以上の伸びを示し、過去最高を更新していた。それだけに今期の減少が目立った側面もある。コマツNTC全体の売上高は、工作機械の販売が堅調だったため、微減で推移する模様だ。

宮田健章専務執行役員は、「今年4月以降のPVマーケットがどう動くか、非常に読みにくくなってきた。ただ、いずれにせよ、価格競争が激化しているだけに、当社の顧客であるインゴット・ウエハメーカーの間では、さらに淘汰が進むと見ている」と予測する。

なお、同社はワイヤソー事業の売上高を明かしていないが、今期は450億円を下回る可能性が高い。

宮田健章コマツNTC 専務執行役員

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