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ループ、設立初年PV発電所建設200kW

産業用PV(太陽光発電)のSI(システムインテグレータ)ベンチャー、ループ(東京都文京区、中村創一朗社長)は、中国製モジュールや単管架台を用いて建設コストの低減を図り、中小規模のPV発電所建設で実績を上げている。昨年10月PV発電所を初めて建設した後、営業を強化し、設立初年度(12年5月期)の実績が200kWに上る見込みだ。

同社は11年4月に設立後、中国のモジュールメーカー、エコソルPVテックと提携、10月には山梨県北杜市で出力16.6kWのPV発電所を建設した。これを機に営業を本格化し、今年2月には山梨県甲州市で同48kW、3月には埼玉県熊谷市で同108kWのPV発電所を建設。4月以降も案件を抱えている。

今年7月に運用が開始されるFIT(全量買取り制度)を前に、買い控えが生じているなか、現行の余剰買取り制度でもユーザーに利益が得られるような価格帯で請け負うことが受注獲得に繋がった模様だ。今後も施工方法など独自に開発し、さらなるコスト低減を図る構えだ。

中村社長は、「初期コストを抑える新しい方法を開発中だ。補償サービスも整えており、現在、消費税込みkW当たり27万6千円でPV発電所を建設できる。来期は3MW分の受注を見込んでいる」と語る。

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