JFEテクノス、初期投資不要、リース方式でSI受注目指す
「おおたメガソーラー事業」を受注するなどシステムインテグレーションを展開するJFEテクノス(横浜市鶴見区、沼井雅行社長)では、リース方式等を提案し12年度の事業規模を20〜30億円まで拡大させる方針である。
7月開始の日本版FITを控え、地方自治体によるメガソーラー事業も本格化するなか、昨年、全国に先駆け群馬県太田市が1.5MWとなるメガソーラー事業を表明。昨年末には東京センチュリーリースとともにリース方式を提案したJFEテクノスが選定されていた。計画は太田市と東京センチュリーリースが15年間のリース契約を結び、設計・建設・運営管理をJEFテクノスが担うというもの。リース料金は年間5000万円以内と、買取価格が35円であっても収益性を確保できるという。
2〜3億円/MWとされる初期投資を抑制できるため、沼井雅行社長は「太陽光発電普及へのひとつの手法」だと語る。
もともと親会社であるJFEエンジニアリングの事業だったSI部門が、テクノスに移管されたのが10年度。以後2年間で20件、容量にして2.5〜3MWの実績を持つ。「モジュール、パワコン、架台含め調達はワールドワイドで進め、低コスト化を果たす。今期売上高は10億円だが来期には3倍増を」と方針を語った。