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JM、PV工事件数2.7倍に急増 今期2500件へ

PV(太陽光発電)施工も手掛ける前田建設工業グループのJM(本社・東京都千代田区、大竹弘孝社長)は2011年度のPVシステムの工事件数が、前年度比約2.7倍の2500件、発電容量にして9MWに達する見通しだ。住宅用PV市場の需要増を追い風に、工事実績を伸ばしたうえ、産業用分野でも、セブンイレブンの店舗1000件の工事を実施するなど好調が続いた。

同社は07年に設立。セブンイレブンやユニクロといった小売店の保守サービス事業を主力に、09年PVシステムの工事店に参入。住宅用ではほぼ100%ソーラーフロンティア製PVシステムを扱い、工事店としては珍しく全国展開している。

大竹弘孝社長は、「ソーラーフロンティアさんが推奨されている工事店のなかで、全国規模で対応しているのは当社のみ」とし、今期伸びた要因について、「住宅用市場が成長したことに加え、代理店との関係がよくなったことも一つの理由だ」と語る。

同社の11年度の売上高は前年度比約80%増の約200億円、このうちPV事業は約18億円となる見込み。PV事業ではメンテナンスサービスも手掛けており、大竹社長は「住宅用だけでなく、メガソーラーのメンテナンスも可能。当社の強みはコールセンターを設けて365日24時間顧客対応できる点だ」と胸を張る。

また「PVは地産地消で工事や管理などを行うべき。ただ、バラバラに動くと非効率で生産性も悪い。そこで誰かがスキームを作成し、一括管理しなくては」とし、「当社にも経験やノウハウがあり、一端を担えるが、まずは自治体がやるべきではないか」と提案する。

なお同社は、横浜市が10年度から実施しているPV及びHEMSの設置補助事業「横浜グリーンパワーモデル事業」(YGP)にオリックスなどと共に2年連続で参画している。

JM 大竹弘孝社長

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