ルクス、中国企業と住宅用蓄電池の独占販売契約締結
フェニックス電機の100%子会社で、省エネルギー機器を販売するルクス(兵庫県姫路市、佐藤良久社長)は2024年12月2日、中国の蓄電池メーカーと独占販売契約を交わしたと発表した。廉価な住宅用蓄電設備を拡販していく狙いだ。
同社は24年11月7日に蓄電設備製造の中・TBBリニューアブル(=TBB)と蓄電設備の独占販売契約を締結。TBB製の蓄電容量5kWhと10kWhのリン酸鉄リチウムイオン蓄電池と、出力5kWと10kWのハイブリッドPCS(パワーコンディショナ)を調達し、日本で販売する。TBBは再生可能エネルギー商材を米国や欧州などへ輸出してきたが、日本で販売するにあたり、ルクスと提携した。
ルクスは、既存の顧客網を活かして商社や販売・施工店へTBB製の住宅用蓄電設備や、太陽光パネルを組み合わせた再エネ設備を卸していく。25年夏頃にJET(電気安全環境研究所)認証を取得し、25年秋頃に販売を始める計画で、小売り価格がkWhあたり10万円を下回る価格帯での販売を想定している。
ルクス新規開拓推進室の糴川毅史室長は、「蓄電設備の需要が旺盛だが、価格が高止まりしている。廉価な製品を販売して差別化を図っていく」と話す。
同社取締役社長室の田中徹也室長は「やがては産業用蓄電電設や可搬型蓄電設備も販売したい」と語る。
同社は1991年に設立し、空調設備やLED照明などを販売してきた。再エネ商材の販売に向け、関連会社と連携して販売から施工・保守の一気通貫体制を構築する構えだ。