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ダスソーラー 軽量パネルの販売強化

25年下期にn型製品発売へ

太陽光パネル製造の中・ダスソーラーの日本法人、ダスソーラージャパン(東京都中央区、朱暁棟社長)は日本市場で軽量パネルの販売を強めている。2025年下期には出力や効率を高めた新製品などを発売する予定である。

ダスソーラーは18年に設立した新興の太陽光パネルメーカーだが、創業者の劉勇CEOはパネル世界大手の幹部を歴任してきた人物である。それゆえか、同社は急速に生産拡大を推し進め、23年に18GW、24年には20GW規模に及ぶ太陽光パネルを出荷するなど、すでに出荷量で世界上位に位置するメーカーである。

これまで多くの太陽光パネルを中国国内に出荷してきたが、23年から海外展開を強化。欧州や豪州のほか、日本市場にも参入し、23年11月に日本法人を立ち上げた。日本では主に代理店を通じて販売しており、現在の代理店は西華産業と電巧社の2社である。

同社の主力製品は両面発電タイプのn型単結晶パネルで、日本でも販売しているが、ダスソーラージャパンの盛昊営業部長は、「汎用のパネルは価格競争が激しいため、まずは差別化できる軽量パネルの販売実績を伸ばし、日本ではブランド力を高めたい」と語る。24年の日本向けの出荷実績は2MW程度にとどまったようだが、その全てが軽量パネルだったという。

同社の軽量パネルは、フレキシブル型ではなく、曲がらないものの、フレームの有無が選べるほか、いずれも㎡あたりの重さが5kg以下と軽い。現在の主力品は66セル相当搭載のp型単結晶パネルだが、25年下期には出力や効率を高めたn型単結晶パネルを発売する計画だ。

盛部長は、「日本では汎用パネルと同じ工法で設置できるフレーム有りのパネルの引き合いが旺盛だ」としたうえで、「n型の新製品のほか、小型の54セル相当品の販売を準備している。日本法人の体制を強化し、幅広い需要に応えていきたい」と意気込む。

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