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アップルツリー、営業管理システムに発電量試算機能追加

再生可能エネルギー商社のアップルツリー(東京都大田区、南谷幸男社長)は2025年2月、販売会社向けに提供している独自の営業管理システムに発電量シミュレーション機能を追加した。現場で簡単に概算発電量を試算できるようにすることで、販売会社の成約率向上を支援していく。

同社が営業管理システムに追加した新機能は、システム上の航空写真に太陽光パネルを配置するだけで、年間発電量をシミュレーションできるというもので、スマートフォンやタブレット端末のアプリから簡単に操作できる点が特徴だ。主に住宅向けでの利用を想定しているが、工場や商業施設などの建物設置のほか、地上設置などでも使用できるという。

シミュレーションでは、配置された太陽光パネルの合計出力にNASA(米航空宇宙局)の日射量データと設計係数を掛け合わせて年間発電量を算出する。概算のため、パネルの勾配や影、積雪、経年劣化などの影響は考慮されないが、利用者は寸法や出力の異なる最大4種類の太陽光パネルを登録でき、組み合わせた配置も可能だ。

同社事業本部EX推進事業部ソリューション営業部の宮川達也部長代理は、「商談の現場で簡単に概算発電量を提示できるため、商談の迅速化に役立つはずだ」と話す。

同社は、販売会社向けに営業管理システムを23年3月に商品化。販売会社が顧客情報や営業の進捗を一元管理できるようにしたほか、工事会社との工程共有機能なども搭載、現在の利用者数は約700に及ぶ。営業管理システムの名称は『エフィシー』。

➀同社の営業管理システムでは様々な顧客情報や資料を一元管理することが可能だ。②新搭載した発電量シミュレーション機能。4種類の太陽光パネルを登録できる

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