24年度第4回FIP入札、平均落札単価が5円台に
電力広域的運営推進機関は2025年3月7日、FIP(フィード・イン・プレミアム制度)の適用対象となる出力250kW以上の太陽光発電設備の24年度第4回目の入札結果を公表した。43件144.3MWが応札し、5件93MWが落札された。募集容量を超える応札があったことから、落札単価は下がり、加重平均落札単価は5円台となった。
今回のFIP入札では屋根上設置を除く出力250kW以上の案件が対象で、募集容量が93MW、上限単価はkWhあたり8.98円に設定された。入札参加資格の審査には50件197.5MWの事業計画が提出され、うち45件145.7MWが参加資格を得た。実際に応札したのは43件144.3MWで、募集上限となる93MWが落札された。全て特別高圧案件だったため、落札件数は5件にとどまっている。
kWhあたりの落札単価は、最高6.98円、最低4.47円で、加重平均落札単価は5.06円だった。24年度のFIP入札では、過去2回連続で入札量が募集容量に届かなかったが、今回は募集容量の1.6倍近くの入札量が集まり、落札単価は下落。加重平均落札単価が5円台をつけたのは、0円での応札があった23年度の第4回入札以来だった。
なお今回で24年度のFIP入札が全て終了した。4回合計での落札容量は約276MWで、初回と最終回のみ入札量が募集容量を超えた。
次回となる25年度初回のFIP入札はすでに始まっており、事業計画の提出締め切りが5月9日、落札結果の公表が6月20日の予定である。募集容量は79MWで、上限単価はkWhあたり8.9円に設定されている。