高島、EVベンチャーに出資
建材商社の高島は2025年3月31日、EVベンチャーのASF(東京都千代田区、飯塚裕恭社長)に出資すると発表した。EV関連の知見を得て、再生可能エネルギー関連事業の拡大に繋げたい考えだ。
高島は、ASFと第三者割当増資による株式引受契約を締結し、3月31日付で株式を取得した。なお出資額や出資比率は明かしていない。
ASFは20年6月設立のスタートアップ企業で、独自に企画・設計したEVを委託先で製造し、リース方式で販売している。まずは商用の軽EVを商品化し、23年に販売を開始したという。
高島は太陽光発電設備や蓄電設備などの再エネ関連商材を扱いつつ、EV関連の商材に着目。同社建材事業本部エネルギー事業統括部の南貴之ES東日本ユニットマネージャー兼EBSユニットマネージャーは、「今のところ関連のある商材は、V2H(車から住宅への電力供給)設備程度だが、今後はEV充電器やEMS(エネルギー管理システム)などとの連携を含め、事業化に繋げたい」とし、今回の出資については「EV関連領域での知見を得ることで当社の存在価値や将来的な事業性などを見極めたい」と語る。
なお、高島は26年3月期までの中期経営計画で150億円の投資枠を設定。今回の出資もその一環である。
ASFが開発した商用の軽EV