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つなぐファーム 営農用太陽光の評価開始

営農用太陽光発電のコンサルティングを手掛ける千葉エコ・エネルギーの関連会社で、認定農業法人のつなぐファーム(千葉市、萩原領社長)は2025年3月31日、営農用太陽光発電事業における栽培実績書の評価欄の作成請け負いを始めた。

背景には、農林水産省が24年4月に制定したガイドラインによる営農用太陽光発電の厳格化がある。毎年2月末に直近の栽培実績を報告する義務が事業者に課せられ、知見を有する第三者からの評価を求めなければならなくなったのだ。

そこで、つなぐファームは、知見を有する者として栽培実績書の所定欄の記載を請け負うことにした。都道府県や市町村、作物の種類、発電所の規模などの基本情報をウェブ上で事業者が入力できるように体制を整え、栽培状況や設備、病害虫などの情報を聞き取り、栽培の写真などを手配して評価する。

料金は発電所の規模や営農状況を詳細に記載した資料がある場合は高圧案件が5万円、低圧案件が1万円で、資料がない場合は高圧案件が10万円、低圧案件が3万円とした。

同社は25年4月9日、栃木県那須塩原市内で営農用太陽光発電事業を手掛けるエンブルーに対して栽培実績書を作成したと発表。萩原社長は、「今回の改定で営農用太陽光発電の不適切な事例が減るだろう」という。

同社は18年2月に設立し、営農用太陽光発電における耕作を受託してきた。25年4月1日時点で営農管理業務の実績は直流出力換算で54MWに及ぶ。

つなぐファームが発電事業と営農を手掛ける営農用太陽光発電所。主な作物はイチジク

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