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メンバーズ、非FIT太陽光発電所稼働へ

6月下旬、営農用210kW

千葉県睦沢町に建設された非FIT太陽光発電所

デジタルマーケティング支援のメンバーズ(東京都中央区、剣持忠社長)は、2021年6月下旬に〝非FIT〟の営農用太陽光発電所を稼働させる。非化石価値付き再生可能エネルギー電力を売電していく。

同社はこのほど千葉県長生郡睦沢町で太陽光パネル容量210.38‌kWの非FIT営農用太陽光発電所を建設した。発電事業者は同社子会社のメンバーズエナジーで、設計・施工や管理・保守はチェンジ・ザ・ワールド(山形県酒田市)に委託。営農部分は、チェンジ・ザ・ワールドと協業している農業生産法人と連携し、サツマイモを栽培する予定だ。

同社は気候変動対策に積極的で、19年11月に『再エネ100宣言REアクション』に加盟。22年末までの使用電力100%再エネ化を掲げ、J−クレジットを活用して20年度に2年前倒しで達成した。

ただ、メンバーズエナジー社長を兼務するメンバーズの髙野明彦取締役兼専務執行役員は、「社会貢献を実感しやすい再エネを増やす手法にも取り組みたかった」とし、約1年半前に非FIT太陽光発電所の開発を検討したという。

ただ同社は各拠点の入居オフィスビルで電力を使用しており、今回の非FIT太陽光発電所の再エネ電力は使えない。そこで発電した非化石価値付き再エネ電力を再エネ系の電力小売り会社に固定価格で売電する。契約期間は1年だが、自動更新を原則としているという。売電単価は非公開だが、卸市場価格よりも高く、FIT単価よりも低い水準のようだ。髙野取締役は「現在はテナントごとに電力契約を切り替えられず、売電するだけだが、先々は制度変更などで非化石価値が使えるようになる可能性もある」と含みを持たせた。

今回の非FIT太陽光発電所の想定発電量は約25万kWhで、「現在の自社使用電力の半分程度」(髙野取締役)にとどまる。それだけに、今後も非FIT太陽光発電所の開発を継続していく方針だ。

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