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米テスラ、大型蓄電設備3000kWh初納入

日本で初納入されたメガパック

米・テスラの日本法人、テスラモーターズジャパンは2021年5月28日、空調設備を施工する高砂熱学工業の研究施設に出力429kW、蓄電容量約3000kWhの大型蓄電設備を納入したと発表した。これを機に大型蓄電設備を日本で拡販する構えだ。今回の大型蓄電設備『メガパック』には、蓄電池やPCS(パワーコンディショナ)、温度管理システム、制御機構を内蔵している。

高砂熱学工業は、施設の敷地全体で再生可能エネルギーを利用して一般的な建物と比較して省エネ率75%以上を達成する〝ニアリーZEB〟を標榜。超小型木質バイオガス発電設備と太陽光発電設備で発電した電力を施設内の電力消費量に合わせて蓄電設備で最適制御していく。施設への設置はテスラの認定施工会社が行った。現場では交流接続と通信設定を行うのみ。現場作業が少なく、施工期間は短いようで、同社によれば、基礎の施工を除く設備の設置は1~2日で完了するという。

『メガパック』の拡張性に制限はなく、テスラは米国の案件で出力182MW、蓄電容量73万kWhの設備を建設中だ。日本でも系統安定化対策など、大型案件への提案を強めていくという。

同社は日本で蓄電容量430kWhの産業用蓄電設備『パワーパック』の納入実績はあるが、1000kWhを超える大型蓄電設備の販売は今回が初めて。

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