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IIJら、IoTシステム向け独立電源装置開発

圃場脇設置用。架台などに使用されてい る単管パイプなどは別途調達する必要がある

同社IoTビジネス事業部副事業部長の齋藤透プロダクト本部製品開発部長は、「無線基地局用の電源として、当初は商用電源を使っていたが、電力会社との協議が必要になるので、19年夏頃から独立電源装置の製品化に着手した」と振り返る。

同社は、低コスト化を目指すなか、OEM(他社ブランドでの生産)方式の独立電源装置を販売していたカウスメディアとの共同開発に辿り着いたという。

標準品の価格は税込5万890円、無線基地局に必要なゲートウェイ端末やIoTセンサなどは別売である。製品は、購入者が自ら組み立てるDIY方式。購入者は単管パイプなど部材の一部を別途調達する必要がある。

新製品は、農業向けのIoTシステムでの利用を基本としているが、その他のIoTセンサを活用した用途でも無線基地局用の電源として使えるだろう。「獣害対策のほか、河川や屋外のインフラ設備の監視にも使える可能性はある」(同事業部新規事業推進課の大西元大プロダクトマネジャー)。

なお今回の新製品はカウスメディアがウェブサイトを通じて販売。圃場脇に設置できる標準品のほか、パネル用架台をセットにしたタイプも用意。今後、斜面設置用や屋上設置用も加える予定だ。

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