世界最大 インドで8GWの太陽光発電所建設計画が始動
世界最大の太陽光発電所の建設計画が動き始めた。インドの新興財閥アダニ・グループは2020年6月9日、数年かけてインドに太陽光発電所を8GW開発すると発表した。太陽電池の生産拠点も建設する方針で、計約60億米ドル(約6400億円)投じる構えだ。
アダニ・グループは6社の上場会社からなる複合企業だ。傘下のアダニ・ソーラーが、22年までに年産能力2GWの太陽電池セルと太陽光パネルの工場を構える。その後、AGEL(アダニ・グリーン・エナジー・リミテッド)が年2GWペースでインド北西部のラジャスタン州と西部のグジャラート州に太陽光発電所を建設していく。発電した電力はインド公営のソーラー・エナジー・コーポレーション・オブ・インディアに1kWhあたり2.92インドルピー(約4円)で25年間売電する。
AGELは今回の8GW案件や建設中の案件も含め、再生可能エネルギー発電所を15GW保有している。今後5年間で150億米ドル(約1.6兆円)投じ、再エネ発電所の保有容量を25GWまで増やす方針だ。
インドではAGELの案件以外にも、GW級の太陽光発電所の建設計画が多数浮上しているようだ。