JHS、軽量パネルの新製品発売
汎用金具・架台に対応
太陽光発電のEPCを手掛けるJHS(広島県福山市、有吉彰英社長)はこのほど、同社が日本総代理店を務めるサンマンの新型太陽光パネルを発売した。汎用の取付金具や架台が使える軽量パネルで、同社は自家消費市場に拡販していく。
同社が発売したのは、香港に本社を持つ結晶系太陽光パネルメーカー、サンマンの新製品だ。JHSは2016年5月にサンマンと日本総代理店契約。軽量かつ柔軟性に優れるパネルゆえ、同社はまずアルミフレームの厚み5.6㎜の製品を拡販したが、「フレームの厚みが汎用パネルと異なり、専用金具が必要で、施工会社から扱いにくいという声を受けた」(同社事業開発室の山本晶子氏)。
そこで、同社はこうした指摘をサンマンと共有し、フレームの厚みが汎用パネルと同等の35㎜の新製品を商品化、汎用の取付金具や架台を使えるようにした。さらにPERC技術を搭載した単結晶セルや5本バスバーを採用するなど性能の向上を図り、60セル搭載品を出力295W、変換効率18.1%に、72セル搭載品を同355W、同18.2%にした。
新製品は、フレームの厚みが増したものの、従来品と同様に表面はガラスではなく、樹脂シートで覆われ、質量は60セル搭載品が7.6㎏、72セル搭載品が8.9㎏と軽い。同社は、フレームの厚みが5.6㎜の従来品の販売も継続し、耐荷重の制限などで太陽光パネルの設置が困難だった建物などへの自家消費利用を狙う。
なお、JHSはサンマン製太陽光パネルを子会社で商社のカイロス(東京都中央区)を通じて販売する。