福岡県、使用済みパネルの回収システム構築
福岡県は2021年7月6日、使用済み太陽光パネルを効率的に回収する仕組みを構築したと発表した。パネルの保管情報などを共有するシステムを発電事業者や運搬会社などの関連企業に提供していく。
県は、太陽光発電事業者や保守業者、収集運搬業者、再資源化業者などが、クラウド上で使用済み太陽光パネルの種類や保管量、保管場所などを事前に把握できるシステムを開発した。パネル回収ルートや回収・搬入日時の見通しを立て易くし、各業者の業務効率化を図って再資源化のコスト低減を狙う。18年よりシステムを開発し、実用化を目指して、関連企業らの協力を得ながら実証試験を進めてきた。
県はシステムをまずは無料で使えるようにするが、『福岡県太陽光発電保守・リサイクル推進協議会』への加入を利用の条件とした。協議会は、パネル再資源化の産官学研究機関、福岡県リサイクル総合研究事業化センターが管轄する県の外郭団体だ。現在の加入社数は、発電事業者2社、保守業者7社、収集運搬業者3社、再資源化業者3社の計15社である。
